この記事では、二日酔いによる頭痛を治す頭痛薬にロキソニンはNGなのかについて詳しくお伝えしていきます!
二日酔いは翌日の気分を悪くするだけでなく、頭痛などを発症させ何もやる気が起こらない状態にまでさせることもあります。
そんな二日酔いによる頭痛の症状がある場合、治療のための頭痛薬としてロキソニンの服用を考えたことがある人は多いと思います。
しかし!ロキソニンで頭痛を治すのには、注意点があるのはご存じでしたか?
そこで今回は、なぜ二日酔いによる頭痛にロキソニンが危険なのか、またそれ以外の治療法についてもご紹介していきます。
Contents
二日酔いによる頭痛の原因は?
二日酔いによる頭痛に対処する頭痛薬としてロキソニンがNGなのかについて見ていく前に、そもそもなぜ二日酔いになると頭痛までも発症するのかについてご紹介していきます。
脱水状態
アルコールには利尿作用があり、アルコールの度数が高くなるほど、飲んだ分だけ水分が失われます。
アルコール50gでおよそ600〜1000mlの水分が体内から放出されるので、アルコール以外の水分を摂取しなければ、脱水状態となり、頭痛といった症状が現れます。
アセトアルデヒドが体内に残っている
アルコールは肝臓で分解されますが、その過程でアセトアルデヒドという物質が生まれます。
アルコールによって肝機能が低下すると、分解をする速度が落ちるので、毒性の強いアセトアルデヒドが体内に残る結果となり、二日酔いの症状が出てしまうのです。
このように、二日酔いによる頭痛が発生する原因については色々とあるのですが、少しでも早く症状を和らげるために頭痛薬を服用しようとする人は多いかと思います。
ただ、すでにたくさんの頭痛薬が販売されているので、どれがおすすめか分からないのではないでしょうか?
よくロキソニンという市販薬が頭痛薬には効果的だと言われていますが、果たして本当に最適な薬なのでしょうか?
二日酔いによる頭痛を治す頭痛薬にロキソニンはNG?!
ロキソニンとは?
出典:https://column.kusurinomadoguchi.com/articles/VPFCz
ロキソニンは痛み、熱、また炎症を鎮めて、腫れや発赤の症状を抑えます。
頭痛薬の中では、比較的胃への負担が少ないと言われるプロドラッグ製剤(体内で代謝することで効果を発揮する薬)です。
胃腸の弱い方には副作用が出やすいため、服用時に注意が必要です。
なぜロキソニンはNGなのか?
二日酔いになると、肝機能が極度に下がります。
そのような状態でロキソニンを服用すると、中毒症状や肝障害を引き起こす恐れがあります。
ロキソニンの注意書きをよく見てみると、『アルコール摂取時の服用は避けてください』と記載されています。
ロキソニンには、ロキソプロフェンナトリウムと呼ばれる成分が配合されており、通常ですと、これが頭痛や熱の原因を抑制してくれるおかげで、症状が改善されます。
しかし、肝機能が低下している状態で薬を服用すると、この成分の代謝が悪化し、血中における薬の濃度が上昇します。
その結果、通常とは異なる作用が生じるというリスクがあるのです。
アルコール摂取後の肝臓は、アルコール分解のためにフル稼働しています。
二日酔いは飲酒直後ではないので影響が少ないと考えがちですが、ロキソニンを服用することで、働いて疲れ果てた肝臓へさらに負担をかける形となります。
副作用や胃への負担が少ないロキソニンですが、肝臓が正常に働いていない状態での服用は、中毒症状や肝障害を起こす可能性もあります。
このように、二日酔いの状態でロキソニンを服用するのは危険が伴うのです。
では、二日酔いによる頭痛を抑えるにはどんな薬を使えばいいのでしょうか?
ロキソニン以外で頭痛に効く薬は?
ロキソニンに関する危険性について触れましたが、他の薬であれば二日酔いの頭痛を治すために服用しても良いのでしょうか。
頭痛薬においては、いわゆる解熱鎮痛薬と呼ばれる商品が販売されています。
それらの主成分となるのは、アスピリン、セトアミノフェン、またイブプロフェンといったものがありますが、実は胃と肝臓に負担をかけるものばかりです。
有効成分によっては、ロキソニン以上の負担を胃にかけてしまう場合もあり、正しい薬の効果が出ないだけではなく、副作用が生じる危険性が生じます。
ですので、ロキソニン以外の薬においても、胃や肝臓が弱っている状態での服用は、基本的におすすめできません。
また、市販薬以外でも頭痛の症状を抑えることが出来るので、そちらも試してみることをおすすめします。
二日酔いの頭痛におすすめの食べ物は?
しじみ
出典:http://www.tsugaru-onoya.com/?pid=16637961
しじみには、アミノ酸、ダルタミン、メチオニン、またビタミンB12といった、肝機能を手助けする成分が豊富に含まれています。
しじみ汁として飲むことをおすすめします。
味噌汁として飲むことで、しじみの成分を効率的に摂取できることに加え、味噌がアルコールを脂肪に変わるのを防ぐ効果もあります。
梅干し
二日酔いの時の身体は”酸性”の状態になっているため、”アルカリ性”である梅干しを摂取することで、二日酔いの症状を素早く改善できます。
また、梅干しに含まれるピクリン酸という成分が肝臓をサポートするので、アルコール分解を早める効果も期待できます。
さらに、酸味であるクエン酸によって疲労回復を促進するため、二日酔いのだるさを軽くするのにも有効です。
まとめ
今回は、なぜ二日酔いによる頭痛にロキソニンが危険なのか、またそれ以外の治療法についてもご紹介しました。
二日酔いの症状をすぐにでも治したい気持ちは分かりますが、ロキソニンを飲んで無理に治そうとすると余計に症状が悪化したり別の症状を引き起こす可能性もあります。
なので、二日酔いの頭痛をケアしたいのであれば、今回紹介したものを試してみましょう!